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②配線工事〜天井・床の下地造作工事まで

【 S様邸 】施工工程 現場レポート

仮設工事と解体工事を終え、次の工程に入ります


配線工事

私たちの暮らしに欠かせない電気。各部屋で電気を使えるようにするには、分電盤と繋がった電気配線を必要な本数分、各部屋まで引き込む必要があります。そのための工事が配線工事です。

S様邸の場合、解体すると、天井裏にあるコンクリートの穴や壁面から部屋のこちら側へ引き込まれた既存の配線がありました。それを流用するのですが配線数を確認すると、お子様のお部屋に設置するエアコンに使える電気配線が足りないことが判明。分電盤から単独で繋がる配線を1本追加することに。このように、既存の配線数を1本1本現場で確認し、電気工事屋さんと相談しながら、必要な配線数を正確に見極めていきます。


断熱工事

コンクリートには高い蓄熱性があります。そのため、夏は昼間蓄積された熱が涼しくなる夕方以降に放出され、逆に冬には、夜に蓄積された冷気が昼間放出されてしまいます。つまり、夏は暑く冬は寒い室内となってしまうわけです。これを避けるために行うのが次の工程の断熱工事です。外気に面する壁面に内側から断熱ボードを隙間なく貼り、コンクリートからの熱を遮断していきます。また、断熱処理をしないままだと、室内温度と外気温の温度差によって結露ができ、そこから「カビ」が発生してしまうという問題も起こります。室内を快適な温度に保ち、かつカビの発生を抑えるために断熱工事は欠かせません。

断熱ボードを壁面のサイズに合わせてカットしながら隙間なく貼り付けていきます。
ほぼ貼り終わった状態がこちら。外気に面する壁のすべての部分に断熱ボードを貼り付けることで、コンクリートからの熱の移動を遮断します。

天井・床の下地造作

次の工程は天井の造作工事です。まず、天井の基礎となる石膏ボードを貼るための下地を組んでいきます。「吊り木」と言われる天面のコンクリートから下に向かって突き出た木材に、「野縁(のぶち)」と言われる、横に渡す木材を固定していきます。これが天井の骨組みになるわけです。図面通りの天井高になっているか、水平な設置になっているかを確認しながら作業を進めていきます。

手前に重なっているのが基礎となる下地用の床板。図面を見ながら必要な枚数を算出し、余りが出過ぎないよう発注しています。

床は、防振ゴムのついた支持脚の上に基礎となる板を敷き、その上に木材を使った化粧床を張るという「置床」という工法で作っています。「置床」は、コンクリート面に接している防振ゴムのおかげで下階へ音が響きにくく、また、ある程度の弾性が床に生まれるので、足触りが柔らかく、疲れにくいといったメリットがあります。



次回は、壁の基礎となる造作工事の様子からご紹介します。次回もぜひご覧ください。