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【15・前編】ヴィンテージ家具に隠された物語をさがして/HIKE①(ハイク) 

2021年2月17日

いいもの探し【15】HIKE①(ヴィンテージ家具・インテリアショップ)

大通りから外れた住宅街に、静かに佇むお店です。
アイアンで縁取られたガラスの正面入り口からは、お店の持つプライドと確かな自信が伝わってきて、コジマとケイコ、自然と背筋が伸びます。
いつもより少し緊張気味??

住宅街にひっそりと。
“HIKEで家具を買いたい”という方がやって来ます
お店に入ると、とてもヴィンテージには見えない
美しい家具たちが!
ショールームのように、様々なシチュエーションを想定して家具や照明が配置されています

HIKEは、日本に北欧ブームが来るだいぶ前から北欧インテリア・家具の取り扱いを始めました。

海外から買い付けた良質なヴィンテージ家具たちは、豊富な知識と徹底した技術を持った自社アトリエにてリペア・メンテナンスを施し、お客様へ提供しているそうです。

この一角だけでもかわいい小さなコーナー
今後使い継がれて、これからヴィンテージになっていくものも置かれています
アルネ・ヴォッダーのローボード(1950年)/
不思議とぬくもりが伝わってくるような、温かみを感じます

ヴィコ・マジストレッティのテーブルランプ
ミゲル・ミラの
フロアランプ
ハンス・ウェグナーのキャビネット(1956年)/
コジマ「触り心地が素晴らしい」とうっとり。
購入前に、実際に触れて確認できるのが良いですね。

お店に敷かれているラグが美しくて見とれていると、
「これは中国で作られたものなんですよ」
と男性スタッフの方が教えてくれました。(このスタッフの方、話し声・口調がとても優しい…。緊張感がほぐれます。ホッ。)

ようこそ日本へ!
中国と北欧ビンテージの融合。
素敵すぎる!!(涙)

後日、お店のHPでこのラグを確認してみると、
想像を超えたストーリーを秘めていました。

シルクロードにある町(甘粛省・かんしゅくしょう)にわざわざ工房を築き、
使う材料(羊毛・染料・水に至るまで)・工程を全て400年前と同じにして
作られたモノだったのです・・・!!

明時代に宮廷献上品として織られていた幻の絨毯を、この絨毯に魅せられたMUNI CARPETSオーナー/楠戸譲二さんが、世界中の美術館に協力していただき、書籍・文献・サンプルなどの資料を集めて研究。
そして、現代の生活にあったモダンな文様へと再構築し、今の時代へと蘇らせたのがこのラグ(絨毯)でした。


名作と言われるモノには、そう言われるだけの理由があるのですね。
そして、ヴィンテージ家具には時代を超えて愛され、引き継がれてきた分だけ
さまざまなストーリーが隠されているのでしょう。
他の家具たちの持っている物語も知りたくなりました。

ヴィンテージを調度品として眺めるのではなく、自分たちの生活の中で実際に使い、慈しみながら共に暮らしていく。
HIKEが示す姿勢からは、ヴィンテージ家具・良質なモノへの深い敬意と愛情が伝わってきました。

リノベーション・リフォームもヴィンテージ家具と同じように、毎日の生活を豊かに、素敵にするものです。
こちらのお店に来て、参考になるところがたくさんありました。

※こちらのSHOPから歩いて1分のマンションの一室で「Lighting Exhibition」という、HIKEがセレクトした各種照明器具の魅力を紹介する催しが行われていました。
次回のいいもの探しでレポートしておりますので、よかったらこちらもご覧ください!


【お店情報】
HIKE(ハイク)
〒153-0043 
東京都目黒区東山1丁目10-11
公式ホームページ


【いいもの探し】ライファ大塚では、お客様だけでなく私たち自身も心豊かな暮らしを送るために、常に「良質なもの」(商品、サービス、お店、建物、アイデア、…etc.)を探すアンテナを張っていたいと考えています。リフォームに直接関係あるもの、ないものに関わらず「これ、いいね」と思うもの。もし見つけたらぜひ皆さんにも紹介したい!仕事の合間を縫って、社内でも探求心の強いケイコ、コジマのコンビが事務所を飛び出し、ゆるくブログでレポートします。