【25・その③】味の決め手は人柄あふれるエピソード/レストラン&カフェ武相荘
いいもの探し【25・その③】武相荘(レストラン&カフェ)
武相荘の母屋向かって右手にある、白壁の建物
“レストラン&カフェ武相荘”。
こちらはもともと、白洲次郎と正子が「工作室」と呼んでいた建物をレストランに改装したものです。
かつてはここで、夫妻は陶芸や木工などの趣味を楽しんでいました。
そういえば、母屋には次郎さん手作りのランプスタンドがあったり、庭の竹を切り出して料理用のへらやおしゃもじを作成されていたようなので、それらもこの「工作室」で作っていたかもしれないですね。
時間はちょうどお昼にさしかかり、気付けばレストランに次々と人が入って行きます。
少し出遅れたコジマとケイコ。これは満席になってるかな?と思いきや、運よく席が空いてすぐに案内してもらう事ができました。
コジマが注文したのは“次郎さんの親子丼”
美味しいのはもちろんですが、コジマが注目したのは、親子丼がよそってある器。
こちらの器は、次郎さんのこだわりを正子さんが聞いて、作家さんにオーダーした器を再現したものなのです。
コジマいわく、「陶器の丼ぶり茶碗、軽くて使い心地良いなぁ。磁器だとほら、重いでしょ。」と興味深そうに言っていました。
ケイコが注文したのは“武相荘の海老カレー”
ご飯の横に千切りキャベツが添えられているのは、野菜嫌い(!)の次郎さんが、カレーに添えられたキャベツだけは残さず食べたから。
そして、もう一つエピソードがあって、
次郎さんはカレーを食べる時、フォークを使っていたそうです。
西洋ではスプーンはあくまでスープに使うものであるから、カレーライスはフォークで食する事が正統、というのが次郎さんの言い分なんだそうですよ。
こんなところにも次郎イズムが垣間見えますね。
食べ物一つとっても、いちいち興味をひかれるエピソードが出てくる白洲家。
「食べることは生きること」と言われるだけあって、自分の価値観・主義・信条を貫いて生きてこられた白洲次郎・正子さんらしさが、お食事を通してもしっかりと感じられました。
それにしても、次郎さんが野菜嫌いだったとは。
GHQに「従順ならざる唯一の日本人」と言わしめたお方が、弱点/お野菜。
可愛らしい一面を知った瞬間でした。
【お店情報】
旧白洲邸 武相荘(ぶあいそう)
〒195-0053 東京都町田市能ヶ谷7丁目3番2号
公式ホームページ(リンク)
【いいもの探し】ライファ大塚では、お客様だけでなく私たち自身も心豊かな暮らしを送るために、常に「良質なもの」(商品、サービス、お店、建物、アイデア、…etc.)を探すアンテナを張っていたいと考えています。リフォームに直接関係あるもの、ないものに関わらず「これ、いいね」と思うもの。もし見つけたらぜひ皆さんにも紹介したい!仕事の合間を縫って、社内でも探求心の強いケイコ、コジマのコンビが事務所を飛び出し、ゆるくブログでレポートします。
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