【25・その④】本当に好きなものを選び、大切にしていくこと/武相荘(敷地内・お庭など)

2021年6月3日

いいもの探し【25・その④】武相荘(敷地内・お庭)

展示されていた、次郎さんゆかりのクラシックカーPAIGE。17歳(中学生!)の時に父親に買い与えられたものと同じ型

薄暗く、ひんやりとした母屋を出ると、初夏の暑さがちょうどいい心地良さ。
さて、ぐるりと周りを見渡してみると、建物を含めたその一角だけが、かつての武蔵野の風景をそのまま残しています。
四季折々の花が咲くお庭と敷地内を散策してみることにしました。

散策路の入口には、京都の骨董屋で正子さんが購入したという「鈴鹿峠」の石碑が
土地の高低差を上手く利用しています。足元注意!
散策途中、遠くに突然 鯉のぼり

散策路は緩やかな斜面を囲むように作られていて、腰高の藪が茂っています。
ふと右手を見ると、木々の間に茅葺き屋根の母屋が見え隠れしていて、次郎さんと正子さんが暮らしていた時代にスポンと入り込んだような不思議な気分になりました。

お庭には竹林もあります。この庭で採れたタケノコを、母屋の囲炉裏で焼いて食べていたそうですよ
こんなふうに
ケイコ自宅にあったこちらの本に載っていました
可愛らしい花がたくさん咲いています
裏手の湿地には、ウッドデッキが作られていました


ぶらぶらとお庭を歩いていたら、一回りして正門に出ました。
写真の瓦門は、正子さんが気に入って移築したものだそうです。立派な門!

門の右手には、次郎さん手作りの新聞受け
なんかかわいい
次郎さんのガレージ。今はオープンカフェに
木陰は涼しくて気持ちいい

茅葺きの母屋とその周辺の自然を目の前にしていると、豊かな暮らしとは、贅沢な暮らしとは何なのかなぁと思い回していました。
実際に目にした武相荘での暮らしは、私が想像していたよりシンプルで、根気がいるものであり、自分たちの理想とする暮らしを維持するために常に手を掛け、努力されていたのではないか、と感じました。例えれば、動物が寝心地の良い自分の住処を作るために、せっせと巣作りしているような、そんな本能に近いイメージでしょうか。
白洲次郎・正子さんは、家やその周辺を、自分たちの住みよい場所にするための工夫を楽しみながらも、人間らしく生きていく事に尊さを感じて暮らしていたのではないかなと、武相荘を訪れてみて思いました。

庭へ出れば四季折々の花が咲き、鳥の鳴き声が聞こえ、春にはタケノコも生えてくる。
日本人にとって かつて日常であった、今では非日常の生活がありのまま、ご夫婦の美学と共に武相荘には残っています。




【お店情報】
旧白洲邸 武相荘(ぶあいそう)
〒195-0053 東京都町田市能ヶ谷7丁目3番2号
公式ホームページ(リンク)

瓦門をくぐると大きな柿木。長女の桂子さんが子供の頃、よくこの木になる柿の実を採って食べていたそうです

【いいもの探し】ライファ大塚では、お客様だけでなく私たち自身も心豊かな暮らしを送るために、常に「良質なもの」(商品、サービス、お店、建物、アイデア、…etc.)を探すアンテナを張っていたいと考えています。リフォームに直接関係あるもの、ないものに関わらず「これ、いいね」と思うもの。もし見つけたらぜひ皆さんにも紹介したい!仕事の合間を縫って、社内でも探求心の強いケイコ、コジマのコンビが事務所を飛び出し、ゆるくブログでレポートします。