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【39】この技を残したい/Time & Style Atmosphere

いいもの探し【39】Time & Style Atmosphere(家具ブランド ショールーム)

「インテリア関連見て回るとやっぱりこの辺りに来ちゃいますねぇ」と、何度目かの青山を歩くケイコとコジマ。根津美術館の横の道を進んでキョロキョロ…この道、何かで来たことあるけど思い出せないなぁ…などと言いながら進むと、静かに佇むビル。目的地はここです。

ガラス越しに見える薄暗い空間に、巨大な和紙張りの照明器具と、柿の実が見えます。かなり和を感じる雰囲気ですね。

デザインイベントのタブロイドを小脇に抱えているせいでしょうか、ハードルが下がって入りやすいです。

近くで見ても巨大!

間口が狭い割には結構奥深く、予想より広い空間で家具がディスプレイされています。地下・2・3階もご自由にどうぞ、と言われて遠慮なく見学。

おやおや、家具のショールームと思いきや、陶器・ガラス・漆器…いろいろありますね。ディスプレイの食器にしては充実し過ぎじゃない?と思うと途端にいろいろ気になりだす食器マニアのコジマです。それもそのはず、こちらはテーブルウェアも手掛けるブランドでした。

B1ディスプレイ
棚には漆器や陶器が

特筆すべきはそのロケーション!2階3階で窓の方を見ると「おおっ」となります。根津美術館の庭園の見事な借景、結構高い樹木も多いので緑が目に飛び込んできます。しかも通りを挟んでいるので自然光も入り、充分明るいのです。

2F窓をのぞむと正面には緑が。
3Fまで緑。大きな木が多いのですね。

スタッフの方によると「実はここ、オフィスだったんです。勿体ないですよね。今は皆さんに見て楽しんでもらえるようになりました。」とのこと。内装は濃いグレー調の壁ですが、窓からの採光や落ち着いた雰囲気の家具・工芸品と見事に調和して、大型商業ビル内のショールームとは全然違う空気が流れている感じです。

ケイコはいつもと変わらず見たまま疑問をスタッフの方にぶつけ、親切に答えてもらっています。家具の色やお手入れなどなど…。横で聞いていると、家具だけでなく工芸品についても熱心に説明してくださるので…ついついコジマも参加してしまいます。
話題を振ってみると、やはり後継者不足で技術が途切れてしまう懸念はあるとか。適正な価格で世間に認識してもらう必要があるにもかかわらず、作り手にはアピールが上手でない人もいます。 その点このブランドは培われた伝統の技をリスペクトしつつ、デザイン面やプロモーションで支えているようでした。素敵! 産地にとっても”イケてる仕事”になれば、希望を持った新たな作り手も育ちやすくなるのでは。工芸に並々ならぬ思いがあるコジマ、強い共感をおぼえ、そして少し感動してしまいました。

個人としてはたまに思い切って「良いもの」を選んで購入するくらいですが、その程度でも続けていきたいものです。長年かけて培われた技が途絶えてしまわないように願います。

【お店情報】
Time & Style Atmosphere(タイムアンドスタイルアトモスフィア)
〒107-0062 東京都港区南青山4-27-15
公式ホームページ


【いいもの探し】ライファ大塚では、お客様だけでなく私たち自身も心豊かな暮らしを送るために、常に「良質なもの」(商品、サービス、お店、建物、アイデア、…etc.)を探すアンテナを張っていたいと考えています。リフォームに直接関係あるもの、ないものに関わらず「これ、いいね」と思うもの。もし見つけたらぜひ皆さんにも紹介したい!仕事の合間を縫って、社内でも探求心の強いケイコ、コジマのコンビが事務所を飛び出し、ゆるくブログでレポートします。